渡辺純菜さんは周南市出身の25歳。
彼女が挑み続ける競技は、セーリングのウィンドサーフィン種目iQフォイル級。
約2mのボードの下に取り付けられた水中翼の効果で、ボードが浮き上がっているのが特徴です。
海上に設けられたコースの各ポイントを回り、順位を競います。
最高速度は時速60㎞!
海の上を飛ぶように進んでいきます。
渡辺選手は、光市室積海岸のすぐそばにある山口県スポーツ交流村で練習を行っています。
小学5年生のころにウィンドサーフィンに出会い、高校ではヨット部、大学ではウィンドサーフィン部に所属していました。
今年2月には、沖縄県で開催された全日本選手権大会で2位に輝き、オリンピック強化選手に選ばれました。そして6月、競技に集中するために、幼い頃から慣れ親しんだ光市に拠点を移しました。
普段の練習には、小学生のころからお世話になっている中村公俊コーチも同行します。
練習で一度海へ出ると、2~3時間は走りっぱなし。
休憩時間は、お母さん手作りのお弁当で一息つきます。
競技をする上で困っていることもありました。
海上を浮遊する海ごみです。
スピードが出る種目だけに、ごみにあたるとスピードが落ちたり激しく海に落ちてしまうこともあるため、考えることが増えてしまうそうです。
オリンピック出場という夢を追う彼女にとって、4年後の大会は最後のチャンス。
渡辺選手は「地元からオリンピックに出ることが一番の山口県への恩返しだと思っていて、しっかりと結果を出して山口県からでもオリンピック出場できることを証明していきたい。」
「強化選手止まりではなくて、もう1個上のステージに行かないと意味がないと思うので・・・。1個1個の大会で成績を残して、1個1個上に上がっていかないといけない。」と話します。
4年後のロサンゼルスオリンピックに向けた、彼女の挑戦はこれからも続いていきます。
9月21日(土)熱血テレビサタデー内で放送