番組情報
2022.05.09

【山口県全県】海のゆりかご”藻場”の再生を

日本海に面した萩市須佐湾。
沖合には豊かな漁場が広がっています。
しかし、以前より海藻の茂み=藻場が減少しているそうです。

イカ釣り漁をしてきた一木清久さんは、仲間に声をかけ、藻場の再生に向けた取り組みを続けています。

この日、取り組みに参加したのは、須佐中学校の2年生10人です。

藻場の説明を聞いたあと、アカモクを海に投入する準備をします。
浮きをつけたネットにアカモクの雄株と雌株を固定します。
ネットはおもりとなるブロックにくくりつけます。
ブロックは、育英小学校の児童たちが自然に優しい絵の具を使って色をつけてくれました。

アカモクを固定したネットを海中に投入

  1. 投入の様子
  2. 海中の様子

 

完成したアカモクのネットを持って船に乗りこみ、アカモクの生育に適した場所へ向かいました。
中学生たちはアカモクを海に投入していきます。
海の中で種にあたる幼胚が付近の海底に着床して海藻の芽が出るそうです。

藻場は海のゆりかごとも呼ばれ、生きものを育む大事な場所です。
海の浄化や二酸化炭素の吸収に関わることもわかってきました。
藻場が減ってきたのは、温暖化や水質汚染など自然のバランスが崩れたことが主な原因と考えられています。

参加した中学生たちは「須佐の海もいろんな魚が住んでもっと豊かになってほしい。」「海の森をしっかり育てていくようにごみを捨てずに・・・と思いました。」と話していました。

今回が11回目の海藻の投入。
最初はカジメで行っていましたが、食べられるアカモクに変更しました。
ブロックとネットは幼胚を放出した後に回収します。

一木さんは「中学生には実際に自分たちで作業して海に投入して、自分たちがやったことは心に残っている。それが効果かなと思っています。」と、中学生たちを優しく見守っていました。

海の底でゆらゆら揺れるアカモクの新しい芽が待ち遠しいですね。

5月2日(月)KRYさわやかモーニング放送

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