環境省の「プラスチックスマート」、海を汚染するプラスチックごみを減らしている取り組みを紹介します。
周防大島町を正面に臨む柳井市の砂浜。
大きい発砲スチロールがあることで、砂浜が色あせてみえてしまいます。
役目を終えて、最後はごみになるなんて・・・。
海辺に流れついた漂着ごみの発砲スチロールを集めているのは、大島商船の山口伸弥先生です。
山口さん「こういうのを小さくして、25分の1にすることによって、運びやすくしたり、保管しやくすくしたりします。」
かさばるごみを小さくして処理をしやすく・・・。
発砲スチロールは熱に溶けやすいので廃油を使って小さくします。
発砲スチロールがみるみる溶けていくのがわかります。
およそ1分・・・ずいぶん小さくなりました。
山口さん「身近な天ぷら油を使っているところ、それで25分の1に縮まるという目に見えて分かりやすいところ。25分の1にすることによって輸送費・保管費が削減できる、そういうメリットがあります。」
研究室では、漂着ごみを処理すること自体が最終目的ではなく、その先を見据えたESD活動につなげています。
ESDとは、現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより解決につながる新たな価値観や行動力を生み出そうという教育です。
生徒たちは、自ら学びつつ、自分たちより小さい子どもたちへの出前授業を通じて「みんなで海を守っていこう」という気持ちを伝えています。
この日も、出前授業を前に、「どうしたら漂着ごみについて考えてもらえるだろうか」と議論を交わしていました。
山口さん「環境問題に関しては、人間がまず出したということが問題になるので、学んだことを伝えるということが大切と思います。子どもたちが考えていくと、ごみも減って海もきれいになってどんどん良くなっていくんじゃないかな。その土地土地のニーズにあったような装置の開発とかにつながっていけばいいかなと思っています。」
漂着ごみを減らす。
そして、そこから海をどう守るかを学んでいく。
大島商船のこれからの活動に注目です。
6月10日(月) さわやかモーニング 放送