海水浴場などで監視活動にあたるライフセーバー。
人の命を守る知識と技術が求められます。
下関で行われたライフセーバーを養成する講習会の様子を取材しました。
6月27日(日)下関市豊北町でライフセーバーの検定試験が行われました。
溺れた人の所に素早く駆け付け、ボードをうまく回転させながら救助します。
また、溺れている人の体にチューブを巻き、泳いで砂浜まで引っ張っていきます。
溺れた人を運んできて終わりではありません。
心肺蘇生も人の命を守るライフセーバーに必要な知識の1つです。
ライフセーバーは、海水浴場などで監視活動を行います。
その日の風や波の状況を頭に入れ、海水浴客に声をかけるなどして事故未然防止に努めています。
また、けがをした人の応急手当や溺れた人の救助にも当たります。
講習は4日間行われました。
人工呼吸や胸骨圧迫といった心肺蘇生法、そしてAEDの扱い方も学びました。
海での実技では、ボードを使った救助練習、続いてチューブを使った救助が行われました。
講習には長門市でサーフィンを楽しむ人たち13人も参加していました。
今年から海水浴場にライフセーバーを配置する予定になっていて、地元の海をよく知るサーファーの人たちに声がかかったのです。
そのうちの1人は「海水浴シーズンに何人か流される人も結構いて、助けるだけじゃなく、流される前にそういうことが起こらない状態を作れたりとか、救急車に受け継ぐまでの措置が出来たらいいなと思って。」と話していました。
最終日は検定試験です。
学科と実技の試験。
そして、” ラン スイム ラン “・・・200m走って200m泳いで、さらに200m走ります。
制限時間は9分。
自分の命を守る体力、自然に打ち勝つ体力、要救助者を運んでビーチまで帰る体力、の3つの体力が必要と言われているそうです。
前日の練習では半数近くの参加者が時間内にゴールできませんでしたが、試験当日では全員が時間内にゴールし、参加者全員が見事ライフセーバーとなりました。
7月12日(月) KRYさわやかモーニング 放送