上関町の上関小学校では「海の命のつながりと環境問題」と題して、授業の一環として様々な形で海について学ぶ取り組みを行っています。
瀬戸内海を間近に臨む上関小学校ならではですね。
5㎜以下のプラスチック=マイクロプラスチックが、海の環境に影響を与えかねないと言われています。
上関小の児童たちは、このマイクロプラスチックとミクロ生物について学びました。
講師は、岩国市ミクロ生物館の館長・末友靖隆さん。
末友さんは、「有害なマイクロプラスチックをいっぱい蓄えた小魚や貝を私たちが食べていると、いつかよくないことが起きてもおかしくない。」と、海の食物連鎖が人にも影響を与えかねないと語り掛けます。
マイクロプラスチックを学んだ5年生の児童たちは、7月5日(月)中ノ浦海浜公園に出向きました。
ミクロ生物の採集にチャレンジするためです。
目の細かい網を底に張った筒状の容器に海水を繰り返し注ぎ、底の部分に溜まったミクロ生物を回収します。
続いて、マイクロプラスチックを集めていきます。
ちり取りで集めた砂を水を張ったビンの中に、ふるいを使って落としていきます。
ゆっくりとかき混ぜていくと・・・。
「あった!これもこれも。緑のやつ!」という声が。
学校に戻って、ミクロ生物を顕微鏡で観察していきます。
センチュウ、ケンミジンコなどが確認でき、児童たちからは歓声があがりました。
今回の取り組みを振り返った児童たちは「みんながプラスチックを捨てて、その欠片がいっぱいあるんだなと思った。」
「一人一人が海にごみを捨てないようにしたらなくなると思う。」と話していました。
末友さんは「マイクロプラスチックがいっぱいとれました。これの元の姿は何だったのかなとみんなで調べて予測することも取り組んでみてくれたら良いかもしれない。」と話していました。
夏休みの自由研究にもぴったりの今回の取り組み。
未来の海を守るひとつのきっかけになるかもしれません。
7月19日(月) KRYさわやかモーニング 放送