周防大島町で、島を1周して海の環境を学ぶイベントが開かれました。
100㎞の船旅。
船から見える景色、海が抱える課題について子どもたちはどう感じたのでしょうか。
四方を海に囲まれている周防大島町。
島の正式名称は「屋代島」、観光地としても人気を集めています。
7月29日(木)屋代島さとうみネットワークが大島商船高等専門学校の協力を得て、島を1周するイベントを開きました。
町内の3組の親子が参加し、大島商船高等専門学校の実習船=すばるに乗船しました。
約100㎞、3時間に渡る船の旅です。
海の透明度を測定します。
直径30cmの白い板に重りをつけて、沈めていきます。
見える限界点が透明度です。
途中、スナメリに数回遭遇しました。
大水無瀬島(おおみなせしま)は、60年ほど前には人が住んでいたということです。
環境省自然観察指導委員の藤本正明さんが解説を行います。
「ここは戦争遺構。今から76年前の戦争の跡がある。ここを米軍の飛行機が通過していくときに、サーチライトって知ってます?飛行機を照らす・・・」
海を眺めていると、海洋ごみが多く目につきました。
「(プラスチックごみを)魚が食べるでしょ。エサと間違えて。その魚、誰が食べるの?人間が食べるでしょ。」
「こういうプラスチックごみは拾わないといけないし、君たちもごみを出さない生活、そういうのを気を付けてもらいたいと思います。」と、藤本さんは話していました。
周防大島町地家室沖にあるニホンアワサンゴの群生地も観察しました。
昨年秋に6~7割のサンゴが死んでいるのが見つかりました。
原因はわかっていません。
藤本さんは、海を守るには山の整備も重要だと子どもたちに訴えていました。
参加した子どもたちは「ごみを捨てちゃだめだと思った。」「みんながポイ捨てをしないことだ。」と話していました。
主催した屋代島さとうみネットワークの田中さんは「この島も良い所があると思うので、子供たちが見てふるさとの自慢話もできるようなことが出来たら。とにかく海に関心を持ってほしい。」と話していました。
8月17日(火)KRYさわやかモーニング 放送