レポート
2018.06.18

【周防大島町】沈没から75年 戦艦「陸奥」慰霊祭

6月8日、悲劇の沈没から75年。
太平洋戦争中、岩国市の柱島沖で謎の爆発事故を起こして沈没した
戦艦「陸奥」の慰霊祭が周防大島町で行われました。
慰霊祭には、遺族や地元の関係者らおよそ80人が参列しました。

 

沈没から75年

  1. 1121人が艦とともに・・・。
  2. 陸奥の慰霊碑
  3. 若者も犠牲に。

参列者の高齢化と、悪天候により今年は屋内での開催となりました。
「陸奥」は、世界最大級の戦艦として竣工、太平洋戦争ではミッドウェー海戦などに参加しました。
しかし、1943年6月8日に陸奥は岩国市の柱島沖に停泊中、原因不明の爆発事故を起こし沈没。
1121人が艦と運命をともにしました。

事故の生存者およそ350人のうち、当時を知る人はいま3人。
高齢のため足を運べなくなっていて、去年につづいて今年も乗組員が参列しない慰霊祭となりました。

75年前、犠牲になったのは陸奥の乗組員だけではありませんでした。
陸奥の慰霊碑のそばににある、もうひとつの碑「若鷲の碑」です。
若鷲の碑は、パイロットの卵=予科練生を慰める慰霊碑です。
当時、訓練のため陸奥に乗船していた予科練の部隊138人のうち124人も亡くなりました。
そのほとんどが10代でした。
福島県から参列している斎藤幸市さんは、予科練の教官を務めていた父を弔うために
毎年この地を訪れています。
斎藤さんは「残念でならないと思う。18から19でみんな亡くなりましたから。
その方たちがひとつの礎になっているのでは。大変な時代が来るんでしょうけど、戦争だけはやめたほうがいい。」と話していました。

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