鳴き砂の浜として知られる阿武町清ヶ浜で10月21日(金)地元の高校生が海岸清掃を行いました。
海岸清掃を行ったのは、萩高校奈古分校の生徒45人。
生徒たちは浜辺の小さなブラスチックごみや、海外から流れ着いたとみられるペットボトルなどを拾い集めました。
阿武町清ヶ浜は、鳴き砂の浜として知られていますが、環境の変化に伴い、年々鳴き砂の範囲が狭くなっています。
今年は相次ぐ台風で大きな波が押し寄せたため流木も目立ちました。
生徒たちは鳴き砂が鳴くかどうか試しますが、なかなか音を聞くことができません。
初めて鳴き砂の音を聞いた吉村天奈さんは、
「こんな音が鳴るって思ってなかったので、海岸がきれいな証拠だと思った。私も自然が大好きなので、これからも自然を大切にしていきたいなと思える活動だった。」と話していました。
清掃活動では、軽トラック3台分のごみが集まったということです。
阿武町の清ヶ浜は、山口県北部にあり、日本海に面しています。
白砂青松の海岸が続き、北長門海岸国定公園に指定されています。
抜群の透明度と白い砂浜が印象的です。
鳴き砂は、歩くと砂がこすれることでキュッキュッと音が鳴ります。
タバコの灰やプラスチックごみなどの異物が少しでも混じると、たちまち音が鳴らなくなるということです。
とても繊細です。
全国でも数少ない鳴き砂を守ろうと有志たちが「鳴き砂復活隊」を立ち上げ、毎月最終日曜日に海岸清掃を行っています。
ペットボトル、漁具などのプラスチックごみが多いということです。
砂浜を歩くと、足元でキュッキュッと美しい音を奏でる風景。
いつまでも残しておきたいですね。