7月13日(木)上関町の小学校では季節外れの卒業式が行われました。
卒業したのは、児童じゃないんです!
では、誰の卒業式???
卒業証書には、マダイ🐟とクルマエビ🦐の名前。
元気にすくすく育ったことを証します、と記されています。
マダイとクルマエビの卒業式です。
上関小学校ではふるさとへの思いを深め、地元の海を学んで貰おうと、栽培漁業協会と連携して町の魚であるマダイと、特産品のクルマエビを6月5日から育ててきました。
学校の一員として迎え入れ、3年生と5年生が飼育担当となり、40日間エサやりや水槽の温度管理を行ってきました。
入学式を開いたときと同じように卒業式も開いて、マダイとクルマエビの成長ぶりをみんなで分かち合い、卒業の門出をお祝いしました。
旅立ちの時…上関の海へと放流します。
寂しい気持ちを胸に抱きながらも「元気でね~」と見送る児童たち。
県光・熊毛地区栽培漁業協会では、今年クルマエビを45万5000尾、マダイを14万7000尾放流する予定となっています。
この日は上関小学校を卒業したクルマエビとマダイに加え、それぞれ3000尾と1000尾を放流しました。
児童たちは、「いつもとは違う学校生活が楽しめたからよかったです。」
「元気に育って食べたいなと思いました。」と想い出を振り返っていました。
県光・熊毛地区栽培漁業協会谷村誠児・事務局長は「海を豊かにする活動と上関クルマエビを知ってもらう活動の中には沢山の学びの種があったと思います。今度はその学びの種を大きく育てていって欲しいなと思います。」と話していました。
県光・熊毛地区栽培漁業協会では秋頃には実際にクルマエビを児童に食べて貰う取り組みを予定しているということです。
地元の海のことを知り、生き物を育てていくことで、たくさんの発見や感動があったことでしょうね。