レポート
2024.08.19

【下関市】せきまるの足を治療したのは地元の中学生たち

せきまるは下関市のメインキャラクター。
モチーフはクジラとフクで、ぷっくりとしたフォルムにキュッと上がっている口元が特徴です。
プロフィールによると、特技はダンス。
「下関愛がどんどん膨らんでまぁるくなったんちゃ♡」とPRしています。

せきまるの右足が・・・!

5月のことでした。

下関市の赤間神宮鳥居横にある郵便ポストの上のせきまるに異変がありました。
右足がありません。
気付いた地元の名陵中学校の生徒が市に連絡すると、市は「せきまるを治療してほしい。」と学校にお願いしました。

修復を担当することになった美術部の部員たち。
足やあいた穴の大きさなどを測り、粘土を使って足のおおまかな型などを取っていきました。

治療中のせきまる

13人の部員たちによる足づくりの治療が始まりました。
それにしても、ずいぶんと大きい足なのでは???

「大ケガしていることを表すために大きくして。包帯を巻くのでめちゃくちゃ大きくなる。」と話す主治医たち。
理由を聞いてみると・・・。
足が壊されてしまったことを多くの人に知ってもらい、”せきまる”を大切にしてほしいと呼びかけるために、すぐに足を元に戻すことはしないと。

あえて松葉杖をついた包帯姿の処置を施したのです。
治療中という看板も添えて。

完治したせきまると名陵中学校美術部のみなさん

約2カ月後。
せきまるの足は、部員たちが作った型をもとに3Dプリンターを使って復元されました。

美術部の永田結彩部長は「市が大切にしているキャラクターなので大役を任されたと思って。これからも大事にしてほしいと思いながら足を修理しました。」と振り返りました。

市のSNSで治療中と題したせきまるの姿が紹介されると、大きな反響があったということです。
せきまるも「治療してくれてぶち嬉しいほっちゃ!」とにっこり。

海をイメージしたブルーのせきまるポストは市内に5カ所あります。

元気な姿を取り戻したせきまる。
もうケガをしませんように・・・。

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