フグのシーズンがまもなく始まります。
山口県沖などでフグ漁を行う「ふぐ延縄漁船」が9月1日、下関を出航しました。
下関市の南風泊市場では出航に先立ち、
トラフグの資源回復を図るため山口県沖で放流する体長10センチほどの稚魚およそ4000匹を3隻の漁船に積み込みました。
県延縄協議会には、現在55隻が加入していて、昨シーズンのフグの漁獲量は前のシーズンよりも多い43トン。
しかし、漁獲高は2億9000万円と前のシーズンを下回り、魚価の回復が課題の一つとなっています。
県延縄協議会・吉村正義会長は「ふく食130年の節目の年です。この年を機会に漁業経営の安定化。
明るい漁村になるような相場を私たちは期待しています。」と話していました。
式では、航海の安全と大漁を祈願し、出席者が乾杯をして出航を祝いました。
操業は、萩市の見島から長崎県の対馬周辺の海域で来年春まで行われます。