フグのシーズンが始まります。
9月1日(金)山口県沖などで操業を行う「ふぐ延縄漁船」の出航式が下関市で行われました。
出航式に先立ち、下関沖と萩市の見島沖で放流する体長約15センチのトラフグの稚魚2000匹を漁船に積み込みました。
出航式では、県延縄協議会の吉村正義会長が水揚量が減った昨シーズンを振り返り、今シーズンへの期待を語りました。
吉村会長は、「昨シーズンの厳しさは、特に一番良い漁場で年末年始にかけて広範囲に渡って冷水が来たことが一番の原因。今シーズンはそういう異常な程の冷水はないと思っている。」と話しました。
協議会に所属する漁船の昨シーズンの天然トラフグの水揚量は、好漁場にフグの生息には適さない冷たい海水が流れ込んだり天候に恵まれなかったりしたこともあり、前のシーズンよりも2トン程少ない約35トンにとどまりました。
今シーズンは、一昨シーズンと同じ37トンの水揚量を目指しています。
また、2017年度には57隻の船が協議会に所属していましたが、現在は47隻となっています。
中島船長は、「昨シーズンは、値段はそこそこ良かったが、漁が不漁で獲れた期間が10日ぐらいしかなかった。今回は豊漁を願っています。」と期待を込めていました。
初セリは9月下旬になる見通しです。
関係者は「燃料費が高騰し厳しい状況だが、しっかりPRし消費の拡大を進めていきたい。」と話していました。