下関市豊北町で恒例の「アオノリ漁」が始まりました。
3月26日、今シーズンも例年より遅いスタートです。
今シーズン、初めてのアオノリ漁が行われたのは、下関市豊北町の粟野川です。
アオノリ漁は缶を叩く音と共に午前8時に始まりました。
「胴長」を着込んだ地元の人たちは、先に釘のついた「サライ」と呼ばれる棒を使ってアオノリをさらっていきます。
シーズンを迎えると、1日で20センチも伸びることがあるといいます。
「よく獲れますね。結構、長い良いアオノリがとれています。
たくさんあります。おいしいですよ、今年は。」
と、手応えもよさそうです。
昨シーズンよりは3日早いものの、例年であれば1月から2月に最初のアオノリ漁を迎えます。
遅くなっているアオノリの生育を待って、やっと3月24日に解禁を迎えました。
粟野川のアオノリは品質が良いことで知られ、高いもの1㎏4万円以上で取引されます。
収穫したアオノリは、丁寧に塩分や汚れを水で落とし、天日干ししていきますが、手間がかかるこの作業が大変だそうです。
今後、「道の駅北浦街道豊北」や粟野にある商店に並ぶということです。
天日干しされるアオノリは、時より吹く風を受けて揺れていました。
この光景を目にしていると、食卓にまでアオノリの香りが届いてきそうですね。