捕鯨母船「日新丸」が入港した下関市で、11月16日(火)未明イワシクジラの生肉の競りが行われました。
中には、1キロ12万円で競り落とされたものもありました。
競りが行われたのは、下関漁港地方卸売市場です。
イワシクジラの「生肉」の上場は、下関市では初めてのことで、まず記念の式典が行われました。
このイワシクジラの生肉は商業捕鯨を行う日新丸船団が北海道の根室沖で捕獲したメスの個体のものです。
共同船舶によりますと、通常であればクジラは捕獲後母船で冷凍されますが、今回操業最終日の11月8日に捕獲したことから一度も冷凍せずに、貴重な生肉のまま荷揚げできたということです。
最高部位の「尾の身」などを切り出した約1.5トンが競りにかけられました。
競りは午前2時にスタート。
共同船舶によりますと、これまでに宮城の仙台市場や東京の豊洲市場でニタリクジラの生肉の競りを行ったところ、最高値はそれぞれ10万円と7万円だったということです。
最高値はなんと!1キロ12万円。
競り落としたのは市内にある卸売業者で「まず手に入れるのが一番なので、値段は後から。」と話していました。
共同船舶の所英樹社長は「さすがは捕鯨発展の聖地・下関の方々だと。私どもはできるだけ美味しいクジラを皆様に届けるので美味しいと思ってもらいたい。」と話していました。
競り落とされたイワシクジラの生肉は市内の量販店や市場などで販売されています。