今回はコンブを使ってあるものを作り出す体験をリポートします。
あるものとは???
さて、何でしょうか。
山田アナウンサーが体験してきました。
下関市の海響館です。
ここでは、海で暮らす生き物の魅力を様々な角度から学ぶことができます。
1階にあるオープンラボにやってきました。
オープンラボでは下関市の水産大学校と連携して、食品科学や魚食文化、水生生物などの海に関する学びの場を提供しています。
今回は、コンブなどの海藻に含まれている成分で”和紙作り”を体験します。
和紙?!
そう、コンブから和紙を作り出すのです。
コンブの食物繊維「アルギン酸」と「10%塩化カルシウム溶液」を混ぜると紙が出るそうです。
アルギン酸とは、コンブのとろっとしたねばり成分のことです。
2つをグルグル混ぜ合わせていくと、ゼリーのような固まりになってきました。
アルギン酸が反応して繊維質に変化しました。
さらに機械を使ってしっかりと混ぜていくと、真っ白な固まりになりました。
見た目には、大根おろしのようです。
これを好きな型に入れて押し固め、最後はアイロンで水分をとばしていくと・・・和紙の出来上がりです。
一緒に体験した子どもたちは、「すごいなって思いました。」「透き通るところが楽しかった。」と話していました。
物質が変化していく様子を見るのって面白いですよね~。
山田アナはカメの形をした和紙を完成させました。
きれいに出来ましたね。
展示スタッフの玉井健太さんによると、この和紙は不織布に近いようなものになるということです。
医療現場でも怪我をしたところを覆うようなものとしてアルギン酸を使った不織布が使われることがあるそうですよ。
海響館のオープンラボでは、海に関する年間20以上のテーマを設けていて、体験や実験を通して楽しく学ぶことができます。