9月に入りました。
季節は着実に進んでいきますね。
山口県を代表する冬の味覚=フグのシーズンがまもなく始まります。
山口県沖などでフグ漁を行う「フグはえ縄漁船」が、9月1日(水)下関を出港しました。
下関市の南風泊市場では出港に先立ち、資源回復を図るために見島沖で放流するトラフグの稚魚2000匹を漁船に積み込みました。
昨シーズンの天然のトラフグの漁獲量は、前のシーズンよりも4トン少ない31.5トン。
売り上げは新型コロナウィルスの影響で大幅に魚価が低迷し、感染拡大前の2年前に比べると、約1億4000万円少ない1億8500万円となっています。
増栄丸の中島豊船長は「今年はちょっと持ち直したが、例年に比べたら半値以下だから、元の値段ぐらいに戻ってくれないと本当経費がとれない、というかやっていけない。1匹でも多く獲れるように頑張ってきます。」と話していました。
今シーズンは、53隻が操業する予定で、秋雨前線が停滞したこともフグ漁にいい影響がありそうだということです。
県延縄協議会の吉村正義会長は「例年より2~3℃水温が低いということで。(水温が)下がってくればフグはずっと日本沿岸に近くなって漁をしやすくなることを期待している。」と話していました。
操業は来年春まで行われ、9月20日ごろにはフグシーズン到来を告げる初競りが行われる予定です。