山口県を代表する冬の味覚・フグのシーズンが訪れました。
下関市の南風泊市場でトラフグの初競りが行われました。
トラフグの取り扱い量日本一を誇る下関市の南風泊市場には、9月27日(月)早朝、萩市沖の日本海や瀬戸内海などで獲れた天然のトラフグ160キロと養殖もの2トンが入荷しました。
午前3時20分頃、威勢の良い掛け声と共に、今シーズンの競りがスタート。
競り子が差し出す黒い袋の中に仲買人が手を入れ指の握り方で値段を決める、伝統の「袋競り」で初値が決まっていきます。
今シーズンは関東や関西方面を中心に発令中の緊急事態宣言などの影響で取引先が減少した事から、天然トラフグの最高値はキロ当たり1万8000円と去年より2000円安い取り引きとなりました。
下関唐戸魚市場・郷田祐一郎専務は「そんな中でも漁師は非常に頑張って出漁されている。そういった魚をしっかり私たちは消費者に届けるので、しっかり味わって食べてほしい。」と話していました。
競り落とされたトラフグは東京や大阪など全国に出荷されました。