生息数が多く、サザエやアワビの住処を奪っているムラサキウニの駆除が下関市の海で行われました。
ムラサキウニの駆除が行われたのは、下関市の安岡沖です。
駆除にあったのは、県漁協下関ひびき支店の組合員10人。
県の日本海側では2013年に記録した海水温の上昇で、サザエやアワビのエサとなるカジメ類の海藻が大量に枯れ、繁殖力の強いムラサキウニが増えました。
安岡沖では、現在もカジメ類はほとんど見られないといいます。
海の中をのぞいてみると・・・。
ムラサキウニが岩のまわりにたくさんいます。
採ったムラサキウニを開いてみると、身が薄くあまり入っていません。
下関ひびき支店では、2013年から国や県・市の支援を受け、ムラサキウニを駆除しています。
11月17日も425キロを採り、6日間で2900キロを駆除しましたが、それでもムラサキウニが減っている実感はないといいます。
「全然減らない。」
「漁師のみんなの協力があってできるけど、なかなか追いつかない分があります。」と、関係者を悩ませるほどです。
駆除されたムラサキウニは、畑の肥料として活用されるということです。