6月1日(月)新型コロナウィルスの終息を願い、全国約200カ所で一斉に花火が打ち上げられました。
観客の密集を避けるため、事前に場所を公表しないというサプライズ花火。
県内でも4カ所で行われました。
下関市での打ち上げの様子と花火業者の思いを取材しました。
下関市で打ち上げを担当したのは、市内上田中町にある「紺箭鉄砲火薬」。
この会社では長年、関門海峡花火大会など市内を中心に花火の打ち上げを行ってきました。
しかし、新型コロナウィルスの影響でほとんどが中止に。
5月初め、紺箭素彦会長のところに届いたのが「Cheer up!花火プロジェクト」の協力依頼。
プロジェクトでは、江戸時代に悪疫退散として始まった花火を全国で一斉に打ち上げるというもの。
新型コロナウィルスの終息を願うと共に、人々に希望と元気を届けるのが目的です。
紺箭さんも「下を見るより上をみる方が運気上がるよ。絶対明るくなるし、やる気が出てくるし。」と、引き受けました。
今回のサプライズ花火。
紺箭さんが打ち上げ場所に選んだのは、海響館やカモンワーフが並ぶあるかぽーと。
午後7時半、会場には花火を待つ人の姿が・・・。
SNSなどを使って情報を集め、この場所に来たといいます。
午後8時。
5分以内という取り決めがあるため、打ち上げられた花火は75発、花火代は全て紺箭さんの会社で負担しました。
下関では、新型コロナウィルスの影響で、相次いで花火大会が中止となりました。
人々に上を向いてほしい。
海峡の夜空に花火が打ちあがります。
この日、全国47都道府県200カ所以上で一斉に花火が打ちあがりました。
花火を見た人たちからは「感激した。良いことしますね。」
「きれいやった、虹色。」
「また頑張ろうかなという気になる。」との声が。
紺箭さんは「やって良かった。みんな嬉しそうにしている。上を見て頂いてよかったと思います。」と、笑みがこぼれていました。
新型コロナウィルスの終息を願って。
関門海峡の夜空に打ちあがった花火は、下関のまちを明るく照らしていました。