レポート
2020.11.02

【下関市】六連島灯台と角島灯台が国の重要文化財に指定へ

明治初期に作られた下関市の六連島灯台と角島灯台が国の重要文化財に指定される見通しとなりました。
今も稼働する現役の灯台が国の重要文化財に指定されるのは、初めてということです。

下関市の離島・六連島の「六連島灯台」は、交通の要衝・関門海峡の入り口に設置されています。
1871年・明治4年に建てられたもので、高さは約10メートル、石造及び金属製の建物。
建設にあたっては、「日本の灯台の父」と称されるイギリス人のリチャード・ヘンリー・ブラントンが指導・監督を行っていて、完成後、明治天皇が視察にも訪れています。
現在は、LED灯器が使われていますが、瀬戸内海の近代航路標識整備の礎をなすものとして、我が国の近代海上交通史上価値が高いと評価されています。
また、旧日時計や旧俎礁標(金ノ弦岬灯台)も対象となっています。

現役の灯台が、国の重要文化財に指定されるのは初めて

  1. 角島灯台

橋の開通からまもなく20年となる角島。
島の端に建つのが「角島灯台」です。
初点灯は、明治9年・1876年。
高さが約30メートルあり、日本海を望む眺めの良さから人気の観光スポットともなっています。
また、この灯台の特徴は、第一等と呼ばれる大きなレンズ。
高さが約2m60cmあるレンズは、建設当時のものです。
角島灯台は、日本海側で初めてとなる洋式灯台で、明治前期の石造灯台の建設技術の高さを示すものとして重要と評価されています。
併せて、現在、記念館となっている旧官舎や旧倉庫も指定されました。

今も稼働する現役の灯台が国の重要文化財に指定されるのは、初めてのことです。

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