レポート
2024.04.30

【下関市】新捕鯨母船”関鯨丸”の船内を公開

新たに建造された捕鯨母船”関鯨丸”。
5月の初めての航海を前に下関市で関係者を集めた船内見学会が4月3日(水)に開かれました。

新しい捕鯨母船は全長約130m、総トン数は9300トン。
航続距離は約1万3000㎞、南極海へも行くことができます。

3月29日(金)市内にある旭洋造船から捕鯨会社・共同船舶に引き渡されました。

40基のコンテナを冷凍庫として使用

前の捕鯨母船・日新丸では冷凍庫は1つでしたが、40基のコンテナを冷凍庫として使用することで肉の量によってコンテナの稼働数を変えられるため省エネになり、さらに温度管理もしやすくなることから品質の向上にもつながるという事です。

乗組員の居住スペースは、定員は100人ですべて個室となっています。

こちらは、捕獲したクジラを引きあげるスリップウェイ。
斜面の角度は18度、これまでよりも緩やかなっています。

現在、獲っているニタリクジラやイワシクジラよりもさらに大きな70トン級のナガスクジラも引き上げられるようになっています。

共同船舶では経営基盤強化のためにも新たに大型クジラの捕獲枠が設けられることに期待を寄せています。

関鯨丸は、5月21日に下関を出港し東京を経由して、その後東北や北海道沖でクジラを捕獲します。

共同船舶の稲芳久常務は、「今回RORO船とコンテナ船と捕鯨母船をミックスした形である意味実験的な船。新たな流通先を探しながら、新たな層・若い世代や外国人観光客に今までの価値とは違う鯨を提供出来たら。」と話していました。

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