山間にある北九州市の小学校と海沿いにある下関市の小学校の子ども達が地引網体験や海水浴を通して交流しました。
雨宿りがきっかけで始まったこの交流。
65年続いてきましたが、今年度が最後となります。
7月5日(金)下関市の吉母海水浴場。
波の音と共に「うんとこしょ。どっこいしょ。」と子どもたちの声が響きます。
行われていたのは地引網です。
下関市の吉母小学校と北九州市にある合馬小学校の子ども達や保護者らが参加していました。
網を引き始めて約30分。
網の中には、タイやイカ、ハモなど約500キロもの魚が入っていました。
「重かった。」「楽しかった!」「大漁で良かった。」と太陽のまぶしさに負けない笑顔。
海水浴に来ていた合馬小の児童らが、吉母小で雨宿りをさせてもらったことをきっかけに始まった交流も今年で65年目となりました。
ただ、現在の吉母小の児童は2人で学校は今年度末で閉校となるため、海と山の学校の交流は今年度が最後なります。
吉母小4年の伊藤鈴夏さんは「とても寂しいです。いつもは少ない人と食べてるけど、今日は友達とかと食べるからとても楽しく食べれます。」と話していました。
3世代にわたって合馬小と交流した人は「同じ世代の同級生が合馬に子育て中でいるので、その若いメンバーで絆をずっとつないでいけたら。そして子供たちに残せていけたらいい。」と今後の交流に期待を寄せていました。
この交歓会は、地元の団体が地域の行事として引き継ぎ、来年度以降も続けていくという事です。
交流のきっかけが雨宿りとは、とっても心温まるエピソードですよね。
山間の小学校からは春にタケノコが送られ、海沿いにある小学校からは夏に海でのイベントの招待。
学校としての交流はこれで最後となりましたが、これからは地域同士が続けていくということで、65年にわたる交流は新たなスタートを迎えます。