秋色に染まりつつある光市の虹ケ浜海水浴場。
砂浜では「ハダシランド」というイベントが開かれている中で、ひときわ大きな声でイベントを盛り上げているのは”光ライフセービングクラブ”のみなさんです。
代表の原田直也さん。
今年4月にこのクラブを立ち上げ、25人のメンバーが集まりました。
主な仕事は海の安全を守る監視・救助業務や地域貢献活動、海に親しんでもらうジュニア教育などです。
実はこのクラブのメンバーの多くは消防関係の仕事をしています。
「海の安全を守りたいと思ったのでライフセービングの技術を学んでしっかり海を守りたいと思います。」
「光の海はとてもきれいな海ですので、安全に楽しく過ごせるような役割を僕らが担っていけたらなと思います。」
救助という面ではプロですが、目指すはワンランク上の救助です。
虹ケ浜海水浴場は、日本の渚百選や快水浴場百選などに選ばれている西日本屈指の海水浴場。
白い砂浜と松原の美しい海岸線が約2.4㎞にわたって続きます。
今年は約5万2千人の海水浴客でにぎわい、シーズンオフでも散歩やランニング、最近ではマリンスポーツなど地元の人だけでなく多くの人が訪れます。
その分、救助も様々なシーンで予想されます。
この日は、日本ライフセービング協会の認定試験を兼ねての救助訓練が行われました。
溺れた人の所へ駆け付け、ボードをうまく回転させながら救助する「ボードレスキュー」。
チューブを浮き輪代わりにして救助する「チューブレスキュー」。
ライフセービングは資格を持っていなくてもできますが、このクラブでは25人のうち10人が資格を取得。
今回の5人も合格ラインをクリアしました。
原田さんは「更衣室やシャワー、ロッカーとか設置することによって走ったりなどの活動できる拠点施設を渚の交番という形でできたらなと思っています。」と今後に向けて話していました。
渚の交番は、日本財団が地域と海を繋ぐ拠点を作ろうと取り組んでいる海と日本プロジェクトの1つです。
全国に14カ所あります。
山口県内には、下関市島戸「渚の交番島戸」と山口市「渚の交番きららいず」があります。