周南市にある粭島はフグはえ縄漁の発祥の地とされています。
7月15日(水)地元の子どもたちにその伝統を伝えていこうとトラフグの稚魚の放流イベントが開かれました。
この日は、周南市の鼓南小学校の児童が粭島の海岸でトラフグの稚魚約2000匹を放流しました。
フグはえ縄漁の発祥の地とされる粭島。
伝統を子どもたちに伝えていこうと放流には地元の小学生が毎年、参加しています。
放流したのは、最大15センチまで育成した少し大きめの稚魚、大きく育ててから放流することで生存率が高まり、ことしの冬には30センチほどまで成長するということです。
子どもたちは、
「お母さんのような気持ちでとても楽しかった。大きくて元気なふぐになってほしい。」
「(そのあとは)かわいそうだけど食べてみたい。」と感想を聞かせてくれました。
県漁業協同組合周南支店の石丸和則さんは「ことしは4月20日から解禁になって量はそこそこあったのでふぐの放流のおかげ。漁業の世界は後継者がおらんから一人でも興味を持ってほしい。」と話していました。
新型コロナウイルスの影響で需要が減りトラフグの価格は現在例年の3分の1ほどに落ち込んでいるそうです。
県漁協周南支店では「年末年始のシーズンまでには需要が戻ってほしい」と話していました。