レポート
2018.05.31

【周南市】回天搭乗員の声を・・・

太平洋戦争中に、日本軍が作った特攻兵器「回天」。
その回天の搭乗員として出撃し戦死した若者の肉声のメッセージが
瀬戸内海に浮かぶ、周南市大津島の回天記念館で新たに公開されました。

唯一残る肉声のメッセージ

  1. 音源の再生装置
  2. 回天記念館の様子

周南市大津島にある回天記念館には、
隊員の遺品が並び悲劇の作戦を今に伝えています。
今年で開館50周年を迎えるにあたり、
ひとつの「遺品」が加わりました。

「父よ、母よ、弟よ、妹よ。そして永い間はぐくんでくれた町よ、学校よ、さようなら。本当にありがとう。
こんな我がままものをよくもまあ本当にありがとう。」
これは、回天の搭乗員だった塚本太郎さんが家族に向けてレコードに残していたメッセージです。
塚本さんは、終戦の年の1945年1月大津島から出撃し、西太平洋で戦死しました。
21歳でした。

メッセージは、家族への感謝の思いで始まり、その後次第に自らを鼓舞するものへと
変わっていきます。
「然し僕はこんなにも幸福な家族の一員である前に、日本人であることを忘れてはならないと思うんだ。」
「我ら今ぞいかん、南の海に北の島に全てを投げうって戦わん。みんなさようなら!元気で征きます」

 

・・・今日の海は、平和でおだやかで、静かです。

 

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