ことしは戦後75年。
7月2日(木)から周南市大津島にある回天記念館でデジタル化された資料の公開が始まりました。
これまで展示できなかった資料を多くの人に見てもらおうという取り組みです。
周南市の徳山港からフェリーで約40分の沖合にある大津島には、太平洋戦争中に特攻兵器回天の訓練基地が置かれていました。
回天は、魚雷に人が乗って敵を直接攻撃する特攻兵器。
その回天の歴史や戦争の悲惨さについて学ぶことができる回天記念館では、現在約300点の資料が常設されています。
より多くの資料を見てもらおうと、収蔵されている約1300点の資料のデジタル化が、半年以上かけて進められていました。
デジタルミュージアムはタッチパネル式になっていて、種類別に資料を探すことができます。
また、特攻兵器に反対する整備士の気持ちが綴られた手紙など、デジタル化に伴い整理する過程で見つかった貴重な資料も見ることができます。
回天記念館研究員の三崎英和さんは「非常に貴重な資料がたくさんある。そうした資料もこのシステムを使って頂くことで見ることができるので、是非ご利用頂けたらと思う」と話しています。
回天記念館は毎週水曜日が休館日で、午前8時30分から午後4時30分まで開館しています。