8月15日は79回目の終戦の日。
太平洋戦争中、人間魚雷・回天の訓練基地が置かれていた周南市の大津島では、平和を願う鐘の音が響きました。
特攻兵器・人間魚雷=回天の訓練基地があった周南市の大津島では、徳山ユネスコ協会が毎年終戦の日に平和の鐘を鳴らす式典を行っています。
今年も遺族会や地元の中学生らが全員で黙とうを捧げた後、平和を願いながら鐘を鳴らしました。
徳山ユネスコ協会・師井 弘会長は「(回天基地は)戦争の悲劇の象徴のようなものだと思う。 大津島じゃないとできない、感じ取れないものがたくさんある。 それを感じ取ってもらって、人に伝えていただく(参列した)みなさんに託したい。」 と話していました。
参列した中学生は「家族と離れたり、小さいころから訓練させられたりするのが嫌だなと思った。」 「今は平和な世の中かもしれないけど、たくさんの人が犠牲になってつらい思いをしたんだなと。当たり前の平和に感謝しなきゃいけないなと感じた。」と話し、響く鐘の音に耳を澄ましていました。
周南市によりますと、人間魚雷・回天の出撃や訓練などで犠牲となったのは、二十歳前後の搭乗員と整備員合わせて145人で、参加者は平和への思いを新たにしていました。
これからも穏やかな海でありますように。