海と日本プロジェクトinやまぐちの「ぶち海体験隊Ⅱ」が始動しました。
7月4日(日)に隊員22名が周防大島町に集結しました。
ぶち海体験隊Ⅱは、海への熱い思いを持った山口県内の小学5・6年生22人で結成されていて、瀬戸内のハワイと言われる周防大島町を訪れます。
今年のテーマは「海の異変を調査せよ!~ニホンアワサンゴと瀬戸内のハワイ~」。
周防大島町の沿岸には、世界最大級のニホンアワサンゴの群生地が広がっていて、緑色の触手を広げる姿から「海の花束」と呼ばれています。
しかし、昨年秋に大量に死んでいるのが確認されました。
なぜ群生地が出来たのか?
なぜ大量死が起きたのか?
ニホンアワサンゴを守っていくために何をしたらいいのか?
体験隊は、自分の目で見て、触って、聞いて、発信していきます。
調査1日目のこの日、体験隊は4班に分かれて、ニホンアワサンゴの生態について学びました。
なぎさ水族館は、主に瀬戸内海の生物を展示していて、ニホンアワサンゴが常設展示されています。
国内で初めてニホンアワサンゴの人工養殖に成功した内田博陽・学芸員からその生態を学びました。
ニホンアワサンゴは、東アジアの固有種で、岩礁域の岩に生息します。
体は一つの骨格と複数のポリプからできていて、ポリプの先に手のひらのような触手があります。
次に、自然公園指導員を務める藤本正明さんから、ニホンアワサンゴの群生地について話を聞きました。
広大な群生地が出来た要因、そして昨年突然大量死が起きた原因、海の中で起こっている変化。
海だけではなく、近くの里山が海の環境と密接な関係にあることも学びました。
ニホンアワサンゴについて学んだところで、スイーツ作りにも挑戦しました。
新たな特産品として開発するには?
どんな特徴をスイーツに盛り込んだらいいのか?
キャッチコピーは?
ニホンアワサンゴへの想いを形にしていきます。
子どもたちのアイデアあふれるスイーツ。
緑のポリプをゼリーやクッキーにしたり、町の特産品のみかんと組み合わせたり・・・。
見ても食べても楽しくなるようなスイーツがあふれていました。
次回の調査では、実際に海に入ってニホンアワサンゴの観察、新聞作り、うみぽすの製作を行うことになっています。