海と日本プロジェクトinやまぐちの「ぶち海体験隊Ⅱ」、2回目の調査が8月3日(火)に周防大島町で行われました。
この日は、船に乗って、ニホンアワサンゴの群生地へ。
ライフジャケットを装着し、安全講習を行った後に、海に入りました。
隊員たちは、ゴーグル越しに海中のニホンアワサンゴを観察しました。
ニホンアワサンゴは、東アジアの固有種で、岩や岩礁に生息するサンゴです。
周防大島の沿岸には、世界最大級の群生地が広がります。
昨年秋、ニホンアワサンゴの大量死が見つかりました。
原因はわかっていません。
隊員たちは、1年経った今、サンゴがどこまで復活し、海がどのように変化しているのかを確認しました。
泳ぎながら海の中の様子を観察するってとても難しい!ようでしたが、ニホンアワサンゴの姿を確認できたようです。
続いて、隊員たちは群生地を望む海岸に移動しました。
なぜ、ニホンアワサンゴの群生地ができたのかを学びます。
どうして陸が関係しているのか?
不思議に思いながらも、隊員たちは歩を進めていきます。
群生地に面した陸域は、落葉樹と常緑照葉樹が混合する里山で、厚い腐葉土層を持ちます。
この腐葉土層が、降った雨水に栄養塩やミネラルをバランスよく溶かして海に供給する役目を担っているのです。
一方で、放置された山には竹が繁殖し、下生え植物が生育しずらい状況も見受けられます。
ニホンアワサンゴの大量死の原因は特定されていませんが、ちょっとした変化が海に大きな影響を及ぼすことになるのではないかと考えられています。
隊員たちは、里山を歩いて、海域と陸域の結びつきを感じ取っていました。
そして、美しく豊かな海を守るための活動に取り組む団体の方と一緒に、スイセンの植樹をして、森林の整備活動を行いました。
2回の調査を終えて、この体験を新聞とうみぽすにして発信していきます。
新聞では、ニホンアワサンゴの生態や環境、課題について、感じたことや訴えたいことをまとめていきます。
うみぽすでは、周防大島町の美しさ、豊かさなどを写真や絵で表現していきます。
実際に自分の目で見て感じたことを、1つの形にして下さいね。
次回は、8月19日(木)に学びの共有を行うことになっています。