毒を持つフグをさばくために必要な「フグ処理師」の資格試験が7月12日(水)山口市で行われました。
今回は中学生、そして小学生も挑戦しました。
この資格試験はトラフグ1匹を捌き、毒のある肝臓などの「食べられない部位」と身や皮といった「食べられる部位」を見極め、処理できるかを審査するものです。
43回目となる今年の試験には68人が挑戦しました。
県では去年から年齢や3年の実務経験という条件を撤廃し、誰でも受験することが可能となりました。
今年は、美祢市の中学3年生・村田琥珀さんや宇部市の小学6年生・中村智弥さんも挑戦しました。
このうち中学生の村田さんは初挑戦です。
部活が終わった後、海に釣りに行くほど魚が好きなんだそうです。
村田さんは「よくフグを釣るんですけど、父が『免許がないとダメだよ』というので…。捌きたいので免許を取りに来ました。」と、挑戦の理由を教えてくれました。
試験の手ごたえについて聞いてみると、「自分ではできていたけど自信があんまりでない感じ。」「初めての経験だったけどとても良い経験だった。」と話していました。
フグ処理師試験について少し調べてみました。
試験は、学科と実技があります。
学科では、①衛生法規(40問)②食品衛生学(40問)③フグに関する知識(50問)があり、多肢択一方式か○×式で回答します。
回答時間は2時間です。
実技は、学科の合格者のみ受験することができ、①フグの種類の鑑別②臓器の鑑別③フグ処理の技術が出題されます。
③フグ処理の技術については、制限時間20分内にフグ1匹を捌き、食べられる部分と毒のある部分に分けます。
受験者数を見てみると、一昨年17人、去年27人。
合格率は、一昨年は64.7%、去年は92.6%となっています。
フグ処理師へチャレンジする人が増えていき、フグ食文化が広まるといいですね。