9月15日(金)岩国市の岩国中学校で南極観測船・砕氷艦「しらせ」の乗組員による出前授業が開かれました。
「しらせ」は日本唯一の南極観測船・砕氷艦で、南極・昭和基地への物資・人員の輸送や観測支援を行っています。
9月16・17日の2日間「しらせ」が一般公開される予定でしたが、他の貨物船のスケジュールの都合により広島県呉市での実施に変更されました。
乗組員による出前授業は当初の予定通り行われ、海上自衛隊員で「しらせ」の航海長を務める小坂樹範さんが岩国中学校を訪れました。
4月に南極から帰ったばかりの小坂さんは「しらせ」や昭和基地のほか、南極で見られる動物や地球温暖化の影響なども紹介しました。
小坂樹範・航海長は、「色々な天候状況によって氷山が動く。こんな氷山が至る所にあり、動く。毎日『しらせ』は立体迷路をやっているような感じ。」と説明していました。
生徒たちは、「しらせの艦内の生活は楽しそうだと思った。」
「科学に興味があるので(南極のことを)調べてみようと思う。」と話していました。
「しらせ」が持ち帰った南極の氷も登場しました。
氷には数万年前の空気が含まれているとの説明を受け、生徒がその感触を確かめていました。