6月13日、東京で捕鯨関係者が集まり、7月に再開する商業捕鯨を前に結束を確認しました。
「捕鯨の伝統と食文化を守る会」には、捕鯨の推進を求める各党の国会議員や捕鯨業界の関係者らが参加しました。
クジラ食文化を守る会の谷川尚哉会長が、
「商業捕鯨再開から、問題はいかにクジラ食文化をより一段と普及させるか、流通の問題だと思います。ホエール!!」と挨拶しました。
会場には、刺身やから揚げといった定番の料理に加え、北海道釧路市のくじら汁など全国各地の郷土料理が並びました。
ことしは下関市もブースを出展し、クジラ肉を味噌で炒めた「くじらみそ」を振る舞いました。
下関市豊浦町出身の立田川親方は、「叔父さんが漁業関係だったので鯨ベーコンとかよくもらってたりしたので、一番馴染みがあるのは鯨ベーコンです。」と話していました。
政府は6月30日に国際捕鯨取締条約から脱退し、これまで南極海で行ってきた調査捕鯨を終了、7月から商業捕鯨を再開します。
捕鯨船団は、下関市から出港し太平洋側を北上、ミンククジラなど3種類を日本の領海と排他的経済水域で捕獲することにしています。
日本捕鯨協会・山村和夫会長は、「クジラは北太平洋にはいっぱいいるが、日本に頻繁に近づいてくるのか、なかなかやってこないのか・・・。あまり情報や経験をもっていないのでそういう面で非常に不安。」と話していました。
31年ぶりとなる商業捕鯨を行う船団は7月1日下関市から出港する予定です。