医師のいない離島でいかに医療を提供していくのか、全国初の取り組みです。
全国どこにもである郵便局を利用したオンライン診療の実証事業が、柳井市の離島・平郡島で始まりました。
平郡島では2021年4月から常勤医師がいません。
週に一度、本土の周東総合病院から医師が訪れ対面診療を行っています。
しかし、高齢化が進む中、週に1度の診療では不安との声も聞かれます。
平郡島に住む人に話を聞くと「(診療所利用者は)多いですよ。みんなそれで我慢していた。」との答えが返ってきました。
今回の実証事業は総務省が行うものです。
ポイントは、全国どこにである郵便局を利用する点。
毎週水曜日の対面診療に加え、毎週月曜日に郵便局の空きスペースでかかりつけ医と患者をオンラインでつなぎ、診療を行います。
また、希望者は週に2度薬剤師によるオンラインの服薬指導も受けられるということです。
離島の郵便局を活用したオンライン診療・服薬指導の実証事業は全国で初めてということです。
受診した人は「先生が来られない日にオンラインで診療できたらみんな安心。」と答えていました。
山口県立総合医療センターへき地医療支援センターの原田昌範センター長は「山口県には有人離島が21ある。そこにオンライン診療を組み合わせることで、できるだけ医療を確保できないか期待している。」と話していました。
この実証事業は12月上旬までを予定しているということです。