「アマモ」は、海藻ではなく海草です。
知っていましたか?
ですから、種で増えていく”植物”で、“アマモ場” と呼ばれる藻場をつくります。
アマモ場の生物種は豊かで、魚の産卵場所であり稚魚の住むところでもあります。
アマモ場が『海のゆりかご』と言われるのも納得ですね。
7月12日(木)、柳井市伊保庄の海岸で地元の柳井南中学校2,3年生45人が、
アマモの種を採取する体験を行いました。
アマモはイネ科の植物です。
稲穂のような枝=花枝に、種子が詰まっています。
生徒たちは、次々とアマモの花枝を採取していきました。
ここ数年で、柳井湾の藻場の状態は減少傾向にあるといいます。
県漁協柳井支店青壮年部では「地元の海のことを知ってほしい。」と、
毎年中学生とアマモ場の保全活動に取り組んでいます。
この日も干潟で地引網を引いて、ヨコエビ、ヒメイカ、ワレカラなどの魚の餌となる生物を観察しました。
生徒たちは、実際に小さな生物がアマモ場を住処にしてること、
その小さな生物を食べる魚がやってくること、海の環境の大切さを目の当たりにして、
アマモ場の重要性を感じていました。
アマモは、水質や砂泥質がきれいであることが生育していく条件です。
県漁協柳井支店青壮年部によると、柳井湾でも極端にアマモが減少している海岸もあって、
底質の変化が大きいのではということです。
採取した種子は冷蔵保存して、年明けに近くの海岸に蒔くことになっています。
海のゆりかご、アマモ場。
小さな命を育むあたたかくて大切な場所をいつまでも守っていきたいですね。