大津緑洋高校の水産科学部の研究が、第60回日本海南部地区水産教育研究協議会生徒研究発表において、第1位となりました。
藻場の減少を食い止めるために、海藻を食べるガンガゼの商品開発に向けた取り組みをまとめました。
おめでとうございます!!
この発表会は水産・海洋教育に関する様々な課題について日ごろの学習・研究活動の成果を発表するものです。
今年は、山口、島根、鳥取、兵庫、京都の水産・海洋系高等学校から6校が参加しました。
7月にビデオ審査が行われ、大津緑洋高校水産科学部が☆第1位☆となりました。
テーマは「青海島産 ガンガゼを使った商品開発2~藻場の再生を目指して」。
藻場の減少の一因となっている、ウニの仲間であるガンガゼを使った商品開発に向けて、与えるエサによる味の変化や商品化するための工夫などをまとめました。
地産地消にこだわり、ガンガゼとマッチする食材選びにも力を入れました。
ガンガゼはウニの一種で、増殖すると海藻を食べ尽くしてしまうことから、磯焼けの原因となっています。
大津緑洋高校では、ガンガゼの駆除と食材としての活用を研究してきました。
漁業者が定期的にガンガゼを駆除していますが、商品にならず処分されているといいます。
駆除したガンガゼの棘をカットし畜養することで効率よく多くの個体が飼育できるか実験を行いました。
味はウニより劣るため、エサとして夏ミカンやキャベツ、イワシなどを与えて、苦みや甘みの変化を調べました。
さらに、缶詰やみそ汁の商品化に向けて、ガンガゼと組み合わせる食材の味の相性や身のくずれ方、見た目や色合いも考慮して開発に取り組みました。
ガンガゼを使った缶詰とみそ汁、どんな商品として完成するのか待ち遠しいですね。
高校生たちらしい視点と継続的な取り組みに期待が高まるばかりです。