青少年科学館ソラール×海と日本プロジェクトinやまぐち 連携事業!【海の貝調べ】
わし(海口ケンノスケ)が小さいころ、海辺に行くと貝殻がたくさんあって、よく拾ったものじゃ~。
きれいな貝、形が独特なもの、たくさんの種類の貝があったんじゃよ。
でも、最近は貝の種類が減って、場所にもよるのじゃが、絶滅している貝もおるのじゃよ。
きれいな海を後世に残したいのぅ。
そこで!地元の海にはどんな貝がおるか、海と日本プロジェクトの推進パートナーである「防府市青少年科学館ソラール」のご協力の下、「海の貝調べ」を開催したのじゃ。
「海の事は、海の住人たちを見る!」まさに、どんな貝が打ち上げられているかで、その海の豊かさや海の状況がわかるのじゃ。
貝の歴史もとっても深くっての、貝のなかでも、タカラガイ(宝貝)科の種類はハナビラダカラガイ、キイロダカラガイ、いろいろあるんじゃが、これらの宝貝は「貝」という漢字のモデルだったのじゃ。
そして「タカラ(宝)」という文字が付くことからわかるように「宝貝」は古代中国でお金として使用して、物を買っていたのじゃ。
そのこともあり、「貝」の部首が含まれている漢字にはお金に関わる漢字が多いのじゃ。
例)貯、財、貢、貸、買、費・・・など。
とっても奥が深い貝たちなのじゃ~。
山口県中部の瀬戸内海ではどんな貝がおるのかの~。
富海の海はちょうど干潮。早速調べてみたのじゃ。
文化の日にふさわしい、快晴な一日。
ちょっと、風が強かったものの、十分に富海の海の貝調べをすることができました。
海で貝を採取するまえに、まず、少しだけ貝についてお勉強です。
萩博物館の堀さん、椋木さんを講師にお迎えして、貝の種類や歴史、富海の海にはどんな
貝がいるのか勉強します。
そして、ただ採取して調べる事も楽しいのですが、今回はソラールと萩博物館が共同で作成した、
オリジナル貝図鑑表(富海の浜辺編)を使って、富海の海辺で採取できる貝に点数をつけ、
点数が多かった人には、豪華賞品を用意してくださいました!珍しい貝ほど、高得点が
付けられています。
豪華賞品を目指して、高得点を出せるでしょうか!?
実際に、富海の海辺で採取します。
子どもも大人も夢中になって、貝を採取します。
「これはアサリかな」「砑螺貝(つめたがい)だ!」
選別して採取したり、見えた貝をどんどん採取している子どももいました。
貝殻は波に乗って、浜辺に打ち上げられるので、浜辺に沿って、貝殻が集まり、線状になります。
海水に近い方が新しく、遠くなれば古いそうです。
富海の海も2層あり、参加者はその2層を採取していました。
採取が終わったら、採点・種類分けです。
萩博物館の堀さん、椋木さん、ソラール職員さんが参加者たちの
種類分けがあっているかチェックします。そこでチェックを受けたら、点数表に記入です。
採点している間に、貝についてさらに学びました。
防府の海にはまだいる貝でも、他の海では絶滅していたり、
絶滅危惧種に指定されている貝もありました。
馬刀貝(まてがい)もその一つ。細長い貝で、富海にはまだありましたが、
沖縄では絶滅危惧に指定されていました。ハマグリも千葉の方では絶滅しており、
防府の富海はいろんな貝が住んでいる豊かな海だということがわかりました。
そして、結果発表。高得点の人に豪華賞品が用意され、その豪華賞品とは!?
1位・・「権力のシンボル」 護法螺(ごほうら)
2位・・御栄猩々蔓(みさかえしょうじょうかずら)
3位・・「大理石の円錐」 南洋黒身無(なんようくろみなし)
でした~。どれも、富海の海ではとれないめずらしい貝です。
参加賞として、参加者には「宝貝」がプレゼントされ、貝や海の現状について学ぶことができました。
また、山口県は瀬戸内海、日本海、響灘、と三方を海で開かれています。
今回は瀬戸内海の貝を調べましたが、日本海がある萩の海で貝調べをすると
瀬戸内海とは違う貝がたくさんいます。それぞれの海で、貝調べをするのも面白いですね。
イベント名 | 平成29年度 自然観察教室 「海の貝調べ」 |
参加人数 | 約40人 |
日程 | 11月3日(金・祝) |
場所 | 防府市富海公民館・富海海岸 |
主催 | 防府市青少年科学館 ソラール |
協力 | 萩博物館 |