光市の虹ケ浜海水浴場で優雅に空を泳ぐ鯉のぼり。
その数、約140匹。
すべて贈られてきたものです。
そこには特別な思いが込められていました。
この場所に鯉のぼりが飾られるようになったのは10年前。
地元・浅江中学校の生徒たちが東日本大震災の被災地を訪れたことがきっかけでした。
宮城県の海岸では震災で犠牲になった子どもたちのために子どものコイ=青い鯉のぼりを掲げる活動が行われていました。
「この活動を応援したい」という生徒の思いに応えるため、地元の人たちが実行委員会を設立しました。
鯉のぼりを集めて掲げ続け、これまでに100匹以上の青い鯉のぼりを被災地に送っています。
高校3年生の寺田悠真さんは、中学生の時に参加したこの活動を引き継ぎたいと卒業後も関わり続けています。
寺田さんは、「人と人との繋がりだったり、東北の方への思いだったりを伝えていきたいと思って、今も活動を続けている。この活動が何年も続く活動になって東北・被災地にエールが送れたらいいなと思っている。」と語りました。
青い鯉のぼりは5月中に宮城県に送られる予定だということです。